ウェブ検索が一般化し、多くの方にとって「必要なときに検索する」のがあたりまえになりました。
日経テレコン21は、インターネットを通じて利用する検索サービスという点でウェブ検索と似ていますが、本質的には「データベース検索」という異なる形態のサービスです。普段の利用ではあまり意識することはありませんが、日経テレコン21を使いこなすためには、この性質の違いを知っておくことがポイントです。
押さえておきたい最初のポイントは、「データベースの差分を検索する」という考え方です。
例えば「取引先」についての調査が必要な場合、ウェブでは日々情報が無数に増加しているにも関わらず、表示される検索結果はほとんど変わらないため、毎日繰り返し検索する方は少ないでしょう。 その点、新聞記事データベースの情報は、日付指定や媒体指定などで「追加されたデータ」つまり「前回の検索からの差分」だけを検索することができるため、繰り返し継続的に検索を行うという情報収集が有効です。 言い方を変えれば、新聞記事データベースでは、原則として一旦収録された記事の内容は変わらないので、検索条件が同じであれば既に検索した範囲を再度検索しなくてもよいのです。この考え方は情報収集を確実におこなうためにも、またコストを抑えるという観点からも効果的です。
具体的に「取引先の人事をウォッチする」というテーマであれば、取引先の会社名やキーパーソンの氏名をキーワードにして、クリッピング(検索条件の登録)しておきます。「きょうの新聞」メニューの媒体だけならば、3日に一度クリッピングを開くだけで情報収集が可能ですし、対象媒体を広げるならばクリッピング画面から記事検索を行い、期間を指定して検索するとよいでしょう。